石川県金沢市の居宅介護支援事業所:終活介護ケアプランセンターにおいて、金沢市の実地指導がありました。
金沢市では居宅介護支援事業所を開設して6ヶ月、新設事業所には行政による実地指導が行われます。
実地指導は監査ではないので、特に違反を犯したために調査を受けるわけではありません。
実地指導は、介護保険施設および事業者の支援を基本とし、介護給付等対象サービスの質の確保及び保険給付の適正化を図ることを目的としています。
監査になると、不正請求や指定基準違反などに対しての調査等になるので実地指導と監査は性質が異なります。
実地指導の流れ
実際に当事業所で受けた実地指導の流れは①電話で実地指導に関して連絡が入る。②事業所に実地指導の実施に関する文書が届く。③実地指導実施日の1週間前までに事前提出書類の提出④指導日当日に用意しておく書類の準備⑤実地指導当日の①~⑤の流れで進みました。
①実地指導に関する連絡
事前に連絡が入り、実地指導の日程に関して調整があります。
②実地指導の実施に関する文書
事前に調整した日程で、実地指導が行われる旨の通知が文書で届きます。
その中に事前に提出する書類と指導当日に用意しておく資料についての記載があります。
記載内容に基づき必要書類を準備します。
③事前提出書類の提出
文書に記載された資料を指導日の1週間前までに各2部提出します。
事前提出書類としては、下記書類等を提出します。
1.職員名簿
2.勤務表
3.重要事項説明書、その他利用開始時の同意書など
4.運営規定
5.自己点検シート
④指導日当日に用意しておく書類の準備
文書に記載された資料を用意しておきます。
用意しておく書類としては、下記書類等を用意します。
1.パンフレット
2.重要事項説明書
3.運営規定
4.就業規則
5.運営推進会議に関する記録
6.防火設備の安全点検に関する記録
7.避難訓練に関する記録
8.施設防災計画
9.事故に関する記録
10.苦情に関する記録
11.利用者に関する記録
12.身体拘束に関する記録
13.各種加算請求に係る関係書類
14.各種マニュアル
15.各種研修に関する記録
⑤実地指導当日
予定の日時より実地指導が行われます。
当日は、事前に提出した書類に関して質問や修正が必要な項目などがあれば指導を受けます。
また当日用意した書類などを基に説明を求められたり、指導を受けます。
居宅介護支援事業所であれば、ケアプランの確認もなされます。
特に加算関連の書類に関しては不備がないように必要書類や記載内容など支援経過の記録を含めて確認があります。不正や不正が疑われることのないように、日頃から記録や必要書類の管理、法改正対応などを行っておく必要があります。
実地指導結果
実施指導後、文書等で実地指導の結果が送られてきます。
終活介護ケアプランセンターでは、文書での指導・改善項目はありませんでした。
このような流れで実地指導は行われます。
安部行政書士・社会保険労務士・FP事務所では、福祉サービス・介護保険サービス事業者の顧問業務などで実地指導対策などのアドバイスも行っています。
適正な業務を行っていれば、特に問題はないはずですが、重大な違反があれば監査へと移行します。そのようなことがないように、日頃から適正な業務運営に心がけていきたいと思います。